この記事ではGoldenGate Microservices Architectureについて解説します。
GoldenGate Microservices Architectureとは
GoldenGate Microservices Architecture(以下MA)とはOracle GoldenGateのアーキテクチャの一つです。
従来の構成はこのMAと比較してClassic Architectureと呼ばれるようになりました。
MAの構成
MAの構成はClassicの構成と異なる点が多いです。
Capture、trailファイル、Replicatの構成はそのままに他は大きく変わっています。
MAには以下の5つの主要コンポーネントで構成されます。
・Service Manager
MAで提供される他のサービスを監視する役割を持ちます。
・Administration Server
MAで動作するプロセスの管理を行います。
Classic構成のggsciに近い機能です。
・Distribution Server
作成されたtrailファイルを転送する役割を持ちます。
Classic構成のDataPumpプロセスに近い機能です。
・Receiver Server
Distribution Serverからtrailファイルを受信し、リモートtrailファイルを書きだします。
Classic構成のColletctorプロセスに近い機能です。
・Performance Metrics Server
メトリックサービスを使用してパフォーマンス結果の収集を行います。
エラーログ表示や、プロセスのステータス表示などが行えます。
この機能はClassic構成でも使用可能です。
Classic構成との比較
Classic構成ではGoldenGateの管理はコマンドラインから行う必要がありました。
これには操作が難しく、管理のためにはサーバにログインする必要があるという問題がありました。
MAではHTMLユーザインタフェースを用いてGUIで操作や管理ができます。
操作も容易になり、サーバへの物理的なログインも不要となりました。
なお、MAはOracle Databaseのみをサポート対象としています。
Oracle以外のDBを使用する際はClassic構成を選択する必要があります。