この記事ではRMANの基本的なバックアップコマンドについて解説します。
RMANの基本的なバックアップコマンド
RMANには豊富にコマンドが用意されていて、バックアップだけでもかなりのオプションがあります。
今回は一番基本的なバックアップコマンドをまとめてみました。
アーカイブログを含むフルバックアップを取得し、不要なアーカイブログの削除、不要になったバックアップの削除を実施します。
バックアップの取得
バックアップの取得は「BACKUP DATABASE」コマンドで実施します。
RMAN> BACKUP DATABASE;
アーカイブログのバックアップ
アーカイブログのバックアップを実施する場合は「PLUS ARCHIVELOG」を追加します。
RMAN> BACKUP DATABASE
2> PLUS ARCHIVELOG;
バックアップ済みアーカイブログの削除
アーカイブログは自動的に削除されずに溜まっていきます。
ディスクが枯渇しないように削除する必要があります。
バックアップを取得したタイミングでバックアップ済みのアーカイブログを削除する場合は「DELETE ALL INPUT」を追加します。
RMAN> BACKUP DATABASE
2> PLUS ARCHIVELOG DELETE ALL INPUT;
不要バックアップの削除
新規にバックアップを取得すると以前に取得したバックアップは不要になります。
設定した「RETENTION POLICY」を過ぎたバックアップについては削除を実行します。
削除は「DELETE NOPROMPT OBSOLETE」コマンドで実施します。
RMAN> DELETE NOPROMPT OBSOLETE;
コマンドをまとめて実行する
RMANでは「RUN」コマンドを使用して一連のRMANコマンドをまとめて順番に実行できます。
これまでのコマンドをRUNコマンドでまとめると次のようになります。
RMAN> RUN{
2> BACKUP DATABASE
3> PLUS ARCHIVELOG DELETE ALL INPUT;
4> DELETE NOPROMPT OBSOLETE;
5> }
こちらのコマンドをcronなどで定期実行することで自動でバックアップの取得、アーカイブログと不要なバックアップの削除を実行できます。