この記事ではOracle Databaseのオンプレミス環境におけるライセンス体系について解説します。
オンプレミス環境でのライセンス体系
Oracle Databaseにおいてオンプレミス環境では下記の2種類のライセンス体系が存在しています。
DBの使用方法を考慮して最適なライセンスを選択することが大切です。
・Processorライセンス
・Named User Plusライセンス
Processorライセンス
ProcessorライセンスはDBのプロセッサ単位で課金が発生する体系です。
インターネットに公開されるシステムで使用され、不特定多数の人数がDBへアクセスする場合に使われることが多いライセンスです。
プロセッサの定義はエディションによって異なります。
Standard Edition2ではCPUソケットに対しての課金となります。
Enterprise EditionではCPUコアに対して課金となります。
マルチコアCPUにおいては「コア数×コア係数」でプロセッサ数を計算します。
例えばIntel/AMDのCPUの場合コア係数は0.5となり、8コアの場合は8×0.5=4で必要ライセンス数は4になります。
仮想化環境においてはゲストOSのコア数ではなく、物理コア全体が課金対象になります。
また、ゲストOSが移動できるすべてのマシンが課金対象となります。
Named User Plusライセンス
データベースにアクセスする人数単位で課金が発生する体系です。
使用するユーザが少ない場合に有利な体系です。
アプリケーションサーバやWebサーバを通してDBにアクセスするユーザもカウント対象となります。
Enterprise Editionでは25人、Standard Edition2では10人分のライセンスを最低限購入する必要があります。