この記事ではRMANの設定項目について解説します。
RMANの設定内容の確認
バックアップユーティリティであるRMANには様々な設定項目が存在します。
RMANの設定を確認するには「SHOW」コマンドを実行します。
「SHOW ALL」コマンドですべてのパラメータを表示できます。
RMAN> show all;
リカバリ・カタログのかわりにターゲット・データベース制御ファイルを使用しています
db_unique_name XEのデータベースにおけるRMAN構成パラメータ:
CONFIGURE RETENTION POLICY TO REDUNDANCY 1; # default
CONFIGURE BACKUP OPTIMIZATION OFF; # default
CONFIGURE DEFAULT DEVICE TYPE TO DISK; # default
CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP ON; # default
CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP FORMAT FOR DEVICE TYPE DISK TO '%F'; # default
CONFIGURE DEVICE TYPE DISK PARALLELISM 1 BACKUP TYPE TO BACKUPSET; # default
CONFIGURE DATAFILE BACKUP COPIES FOR DEVICE TYPE DISK TO 1; # default
CONFIGURE ARCHIVELOG BACKUP COPIES FOR DEVICE TYPE DISK TO 1; # default
CONFIGURE MAXSETSIZE TO UNLIMITED; # default
CONFIGURE ENCRYPTION FOR DATABASE OFF; # default
CONFIGURE ENCRYPTION ALGORITHM 'AES128'; # default
CONFIGURE COMPRESSION ALGORITHM 'BASIC' AS OF RELEASE 'DEFAULT' OPTIMIZE FOR LOAD TRUE ; # default
CONFIGURE RMAN OUTPUT TO KEEP FOR 7 DAYS; # default
CONFIGURE ARCHIVELOG DELETION POLICY TO NONE; # default
CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO 'C:\APP\XXXXXX\PRODUCT\21C\DATABASE\SNCFXE.ORA'; # default
RMANの設定項目
RMANの設定項目についてそれぞれ説明します。
・RETENTION POLICY
バックアップの保存方針を決める設定です。
表記の方法は2種類ありどちらかを選択します。
「RETENTION POLICY TO REDUNDANCY 数値;」で数値の世代分バックアップを保持します。
「RETENTION POLICY TO RECOVERY WINDOW OF 数値 DAYS;」で数値の日数分のバックアップを保持します。
・BACKUP OPTIMIZATION
バックアップの最適化の有効・無効を決める設定です。
有効化した場合、すでにバックアップされているファイルと同一のファイルについてはバックアップがスキップされます。
・DEFAULT DEVICE TYPE
バックアップ先のデフォルト設定を決める設定です。
「DISK」はディスクに、「SBT」はテープに保存します。
・CONTROLFILE AUTOBACKUP
制御ファイルとspfileを自動バックアップするかを決める設定です。
・CONTROLFILE AUTOBACKUP FORMAT
バックアップした制御ファイル名を指定します。
・DEVICE TYPE DISK PARALLELISM
バックアップ時の多重度を決める設定です。
・DATAFILE BACKUP COPIES
バックアップセットの多重化を決める設定です。
・ARCHIVELOG BACKUP COPIES
アーカイブREDOログのバックアップの多重度を決める設定です。
・MAXSETSIZE
バックアップセットのファイルサイズの上限を決める設定です。
・ENCRYPTION FOR DATABASE
バックアップに暗号化を行うかを決める設定です。
・ENCRYPTION ALGORITHM
暗号化に使用するアルゴリズムを決める設定です。
・COMPRESSION ALGORITHM
バックアップに利用する圧縮アルゴリズムを決める設定です。
・RMAN OUTPUT
RMANのログを保持する日数を決める設定です。
・ARCHIVELOG DELETION POLICY
アーカイブREDOログが削除可能になる条件を決める設定です。
・SNAPSHOT CONTROLFILE NAME
スナップショット制御ファイルの名前をパスを決める設定です。