この記事ではOracle Data Guardについて解説します。
Oracle Data Guardとは
Oracle Data Guardとは文字通りデータの保護を目的とした機能です。
Data Guardは1つの本番用のプライマリデータベースと1つ以上の予備のスタンバイデータベースから構成されます。
プライマリデータベースで生成されたREDOログをスタンバイデータベースに転送します。
スタンバイデータベースでそのログを適用することによって、データベースの同期をとります。
プライマリデータベースに障害が発生した際には、瞬時にスタンバイデータベースに切り替えることによって高可用性を維持できます。
遠隔地へのレプリケーションによる災害対策などにも利用されます。
プライマリデータベースの切り替え方法
プライマリデータベースの切り替え方法は「スイッチオーバー」と「フェイルオーバー」2種類があります。
スイッチオーバーはメンテナンスなどで計画的に切り替えを行う際に利用します。
スイッチバックすることによって元のプライマリデータベースを再度プライマリに戻すことができます。
フェイルオーバーはプライマリデータベースに障害が発生した際に利用します。
フェイルオーバー後は元のプライマリデータベースは使用できなくなり、再構築が必要になります。
使用条件
Data GuardはOracle Database Enterprise Editionの機能の1つです。
Enterprise Editionを使用していれば個別にインストールすることなく使用できます。
さらにオプション製品として「Active Data Guard」が存在します。
Active Data Guardを使用するとスタンバイデータベースに対してもデータの参照が行えるようになります。