この記事ではアプリケーションコンテナについて解説します。
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アプリケーションコンテナとは
アプリケーションコンテナはCDB内でPDBをグループ化したものになります。
グループ化したPDB内で表やデータを共有できることが特徴です。
共通のオブジェクトは自動的に同期はされず、明示的に同期処理を行う必要があります。
アプリケーションコンテナを使用することによって、共通のオブジェクトを使用するPDBを簡単に作成することができます。
また、大量のPDBに対してまとめて変更を加えることが可能になります。
アプリケーションコンテナの構成
アプリケーションコンテナは次の3つの要素から構成されます。
・アプリケーションルート
アプリケーションコンテナのPDBを管理するDBです。
CDBとPDBの性質を併せ持つ存在です。
CDBルートに属します。
共通のオブジェクトを作成し、アプリケーションPDBに同期できます。
・アプリケーションシード
新規にアプリケーションPDBを作成するためのテンプレートとなるDBです。
アプリケーションルートに属します。
作成はオプションで必須ではありません。
・アプリケーションPDB
アプリケーションルートに属するPDBです。
同期することによってアプリケーションルートの共通オブジェクトを使用できるようになります。
アプリケーションの操作
アプリケーションコンテナではDBのオブジェクトをアプリケーションと呼びます。
通常イメージするアプリケーションとは意味合いが違うので注意が必要です。
アプリケーションの変更操作をアップグレード、パッチ適用と呼んでいます。
アップグレードはオブジェクトに対する大きな変更、パッチ適用は軽微な変更の際に使用される用語になります。