TFAで使用されるリソースを制限する方法

この記事ではTFAで使用されるリソースを制限する方法について解説します。

 TFAで使用されるリソースを制限する

TFAの実行中はメモリやCPUのリソースが多く使用されます。

DBが起動中の場合はパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。

TFAは使用されるメモリ、CPUのリソース量をあらかじめ制限をかけておくことが可能です。

制限をかけておくことによって動作中のDBへの影響を抑えることができます。


 CPU使用率の制限

TFAのCPUリソースの制限は最小で0.5、最大で4個または使用可能なCPUの75%の小さいほうに設定できます。

デフォルトではCPU制限は最大値に設定されています。

現在のCPUの制限値を確認するには以下のコマンドを実行します。

ahfctl getresourcelimit

実行するとメモリの使用制限値とともに表示されます。

# ahfctl getresourcelimit
Tool: tfa, Resource: cpu, Limit value: 4.0
Tool: tfa, Resource: kmem no resource limit set
Tool: tfa, Resource: swmem no resource limit set

制限値の設定は以下のコマンドで行います。

ahfctl setresourcelimit -value <CPU数>

CPU数を0.5で設定すると以下のようになります。

# ahfctl setresourcelimit -value 0.5
Tool: tfa, Resource: cpu, Limit value: 0.5 set successfully

再度確認コマンドを実行し、制限値が変わっていれば完了です。


 メモリ使用量の制限

メモリの使用量はデフォルトでは無制限になっています。

設定できる最小値は1600MBになります。

メモリ使用量の制限もCPUと同様に行います。

メモリは使用をシステムメモリのみに制限する場合は以下のコマンドを実行します。

ahfctl setresourcelimit -resource kmem -value <メモリ使用量(MB)>

システムメモリとスワップメモリの合計値で制限する場合は以下のコマンドを実行します。

ahfctl setresourcelimit -resource swmem -value <メモリ使用量(MB)>

CPUと同様に確認コマンドを実行し、制限値が変わっていれば完了です。