この記事ではPDBにOS認証で接続する方法について解説します。
PDBにOS認証で接続する方法
従来のバージョンではSQL*PlusでPDBに接続する場合はリスナー経由で接続するか、一度CDBに接続してからPDBに切り替える必要がありました。
19cのバージョンから従来不可能だったPDBへのOS認証を使用した接続ができるようになりました。
環境変数「ORACLE_PDB_SID」にPDB名を指定することによって接続することができるようになります。
接続例
PDB「pdb1」にOS認証で接続します。
まずは環境変数を指定します。
$ export ORACLE_PDB_SID=pdb1
環境変数「ORACLE_PDB_SID」、「ORACLE_SID」が設定されているか確認します。
$ env | grep ORA
ORACLE_PDB_SID=pdb1
ORACLE_SID=cdb1
ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1
通常のOS認証と同様に接続します。
$ sqlplus / as sysdba
SQL*Plus: Release 19.0.0.0.0 - Production on XX XX月 XX XX:XX:XX XXXX
Version 19.20.0.0.0
Copyright (c) 1982, 2022, Oracle. All rights reserved.
Oracle Database 19c EE Extreme Perf Release 19.0.0.0.0 - Production
Version 19.20.0.0.0
に接続されました。
SQL> show con_name
CON_NAME
------------------------------
PDB1
PDBである「PDB1」に接続できていることが確認できました。