この記事では共有サーバ構成と専有サーバ構成の違いについて解説します。
共有サーバ構成と専用サーバ構成
Oracle Databaseではユーザプロセスの要求をサーバプロセスが実行することによって処理が行われます。
このときユーザプロセスとサーバプロセスが1対1で対応する構成を専有サーバ構成といいます。
対して、1つのサーバプロセスを複数のユーザプロセスで共有する構成を共有サーバ構成といいます。
共有サーバ構成の特徴
共有サーバ構成は直接ユーザプロセスとサーバプロセスが通信せずにディスパッチャプロセスを中継して通信します。
また、セッションの情報はSGAの共有プールにキャッシュされます。
サーバプロセスを共有することによってリソースを効率的に使用でき、より多くのユーザのアクセスに対応できます。
1回の処理は短いが多数のユーザがアクセスするシステムに向いています。
専用サーバ構成の特徴
専用サーバ構成ではユーザプロセスごとにサーバプロセスを専有します。
そのため処理速度は共有サーバ構成よりも速いです
バッチ処理のような負荷の高い処理を行うシステムに向いています。