この記事ではOracle RACとは何かについて解説します。
Oracle RACとは
Oracle RAC(Real Application Clusters)は複数のサーバをあたかも1つのサーバのように構成し動作させるクラスタ化技術です。
各サーバではそれぞれインスタンスが起動し、ストレージは全サーバで共有する構成を取ります。
ストレージを共有することによって、複数のサーバから1つのデータベースを扱うことができます。
RAC構成に対して1つのインスタンスで構成されるものをシングル構成とも呼びます。
RACのメリット
RAC構成にすると大きく下記の3つのメリットがあります。
・可用性が向上する
RAC構成では複数のサーバで構成されているため、サーバが1台障害が発生した場合でも残りのサーバで処理を継続できます。
メンテナンスなどでサーバやインスタンスの再起動が必要な場合も1つずつ再起動することによって、データベースをオンラインのまま行えます。
・負荷分散できる
RAC構成はすべてのサーバがアクティブ/アクティブで構成されているため、各サーバのCPUやメモリなどのリソースをフル活用できます。
ただし、障害などで使用可能インスタンスが減った場合のことを考えて余裕を持ったリソース設定をしておく必要があります。
・拡張性が高い
RACを構成するサーバは増減が可能です。
負荷状況に応じてリソースを気軽に増減できるので、拡張性が高いです。