メモリ関連の初期化パラメータ

この記事ではメモリに関する初期化パラメータについて解説します。

 メモリ全体

・MEMORY_TARGET

Oracleシステム全体の使用可能なメモリを指定します。

値を設定すると必要に応じてSGAとPGAのサイズを自動調整します。

0に設定すると自動メモリ管理機能が停止します。


・MEMORY_MAX_TARGET

MEMORY_TARGETに設定できる最大値を指定します。


 SGA

・SGA_TARGET

すべてのSGAコンポーネントの合計サイズを指定します。

設定値が0以外の場合はバッファキャッシュ、javaプール、ラージプール、共有プール、Streamプールのサイズを自動的に調整します。


・SGA_MAX_SIZE

SGAの最大サイズを指定します。


・DB_CACHE_SIZE

データベースバッファキャッシュのサイズを指定します。

SGA_TARGETが設定されている場合は設定値がメモリーサイズの最小値として設定されます。


・JAVA_POOL_SIZE

Javaプールのサイズを指定します。

SGA_TARGETが設定されている場合は設定値がメモリーサイズの最小値として設定されます。


・LARGE_POOL_SIZE

ラージプールのサイズを指定します。

SGA_TARGETが設定されている場合は設定値がメモリーサイズの最小値として設定されます。


・SHARED_POOL_SIZE

共有プールのサイズを指定します。

SGA_TARGETが設定されている場合は設定値がメモリーサイズの最小値として設定されます。


・STREAMS_POOL_SIZE

Streamプールのサイズを指定します。

SGA_TARGETが設定されている場合は設定値がメモリーサイズの最小値として設定されます。


 PGA

・PGA_AGGREGATE_TARGET

すべてのサーバプロセスが利用可能なPGAサイズを指定します。

SGAの20%を目安に設定します。


・PGA_AGGREGATE_LIMIT

インスタンス全体のPGAの上限値を設定します。

2GB or PGA_AGGREGATE_TARGET × 2 or PROCESSESパラメータの値 × 3MB で最大のものが設定します。