この記事ではORA-27054の対処法について解説します。
ORA-27054とは
NFSマウントしたNASへRMANのバックアップを取得した際にORA-27054のエラーが発生しました。
RMAN-03009: Control File and SPFILE Autobackupコマンド(ORA_DISK_1チャネル上)が12/20/2024 05:31:31で失敗しました
ORA-01580: バックアップ制御ファイル/XXXX/RMAN/snapcf_XXXX.fを作成中にエラーが発生しました。
ORA-27054: ファイルが作成される、または常に存在するNFSファイルシステムは、正しいオプションでマウントされません
Oracle Database では、NFSへのアクセス時にマウントオプションの確認を行います。
NFSのマウントオプションがoracle推奨のものでないとエラーが発生することがあります。
今回のケースではデータファイル、アーカイブログファイルのバックアップの取得は成功したものの、スナップショット制御ファイルのみバックアップが失敗しました。
対処法
oracle推奨のマウントオプションで再度マウントを行い、バックアップを取得しました。
oracle推奨のマウントオプションは以下の通りです。
rw,bg,hard,nointr,rsize=32768,wsize=32768,tcp,vers=3,timeo=600,actimeo=0
再マウントによってバックアップ取得には成功したものの、取得時間が前よりも大幅にかかるようになってしまいました。
そのため、スナップショット制御ファイルのみローカルの共有ディスクに出力するように設定変更しました。
スナップショット制御ファイルの取得先変更は以下のRMANコマンドで実施できます。
RMAN> CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO '<取得先パス/ファイル名>';
もともとのマウントオプションで再度マウントし直し、バックアップを取得したところ、もともとの時間でバックアップに成功することができました。