VirtualBoxでovaファイルからOracle環境を構築する方法

この記事ではVirtualBoxでovaファイルからOracle環境を構築する方法について解説します。

 OVAファイルを使用してOracle環境を構築する方法

VirtualBoxではOVAファイルという仮想マシンの設定ファイルを利用して、簡単に仮想マシンを作成することができます。

中でもOracle Databaseをすぐに利用できる仮想マシンのOVAファイルもOracle社より提供されています。

今回はOracle DatabaseのOVAを使用して、Oracleを構築してみます。


 OVAファイルのダウンロード

下記のサイトからOVAファイルをダウンロードします。

https://www.oracle.com/database/technologies/databaseappdev-vm.html

2024年5月現在Oracle Database 23ai環境のOVAファイルが利用できます。

下記画面の「Oracle DB Developer VM」をクリックし、ダウンロードします。



 OVAファイルのインポート

VirtualBoxを起動し、「インポート」をクリックします。


フォルダのボタンを押し、ダウンロードしたOVAファイルを選択します。


ファイルを選択したら次へをクリックします。


設定画面が表示されますが、基本は変更なしで完了をクリックします。

利用規約が表示されたら同意するをクリックします。


インポートが完了したら仮想マシンが作成されます。

作成された仮想マシンを選択し、起動をクリックします。


起動が完了すると仮想マシンが利用できるようになります。


 仮想マシンの設定

仮想マシンを起動したら言語、キーボードの設定を日本語にします。

画面左上の「Applications」→「System Tools」→「Settings」をクリックします。


「Region & Language」を選択し、Languageをクリックし、日本語に変更します。

自動的に「Formats」も日本に切り替わります。


キーボードを日本語キーボードにする場合は「Input Sources」の「+」ボタンをクリックし、Japaneseを追加します。

追加したらJapaneseを選択した状態で「↑」を押して最上部に来るように位置を変更します。


「Restart...」をクリックし、仮想マシンを再起動します。

ログアウトするか聞かれるのでログアウトを選択し、再起動します。


再起動が完了すると日本語表示になります。

フォルダ名を日本語にするか聞かれるので、好みに合わせて選択します。


 環境変数の設定

Oracle DatabaseにOS認証で接続できるように環境変数の設定を変更します。

デフォルトだと「TWO_TASK」という環境変数が設定されており、OS認証で接続するためにはこれを外す必要があります。

ターミナルを立ち上げ、「.bashrc」を編集します。

[oracle@localhost ~]$ vi /home/oracle/.bashrc 

最後の4行である下記をコメントアウトします。

#if test "m$DONOTSETTWO_TASK" = "m"
#then
#export TWO_TASK=FREEPDB1
#fi

oracleユーザで再度ログインするため、仮想マシンを再起動します。

再起動が完了したらOS認証でDBに接続が可能になります。

以上でDBを操作するうえでの基本的な設定が完了です。