この記事ではOracle Databaseのリリース番号の確認方法について解説します。
リリース番号とは
リリース番号とはOracle Databaseのリリース情報を示す数値です。
5つの数字がピリオドで区切られ、それぞれに意味が存在します。
例として下記のようなリリース番号が存在します。
21.1.0.0.0
各番号の意味
区切られた各数字の意味は下記の通りになります。
・1番目の数字
メジャーリリースバージョンの数字になります。12cや19cにおける12、19といった数字です。
上記の例では21cのバージョンであることを表します。
・2番目の数字
リリース更新バージョン(RU)の数字となります。
RUとはRelease Updateの略でOracleによって提供される累積的なパッチになります。
四半紀ごとにリリースされ、リリースのたびに数字が上がっていきます。
・3番目の数字
月次推奨パッチ(MRP)のバージョンの数字になります。
・4番目の数字
将来のために予約された番号で、現在は常に0が設定されています。
・5番目の数字
RUのリリース日を明確にする場合は200414などのリリース日が設定されます。
リリース番号の確認方法
SQL*Plus接続時に確認することができます。
C:\Users\XXXXX>sqlplus / as sysdba
SQL*Plus: Release 21.0.0.0.0 - Production on X XX月 X XX:XX:XX XXXX
Version 21.3.0.0.0
Copyright (c) 1982, 2021, Oracle. All rights reserved.
Oracle Database 21c Express Edition Release 21.0.0.0.0 - Production
Version 21.3.0.0.0
に接続されました。
この例では「21.3.0.0.0」がリリース番号になります。
下記のSQLを実行することでも確認できます。
ただし、使用できるのはバージョン18.1以降のデータベースになります。
select banner_full from v$version;
SQLの実行例
実際にSQLを実行してリリース番号を確認してみます。
SQL> select banner_full from v$version;
BANNER_FULL
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Oracle Database 21c Express Edition Release 21.0.0.0.0 - Production
Version 21.3.0.0.0
同様に「21.3.0.0.0」という結果が得られました。