データディクショナリとは

この記事ではデータディクショナリについて解説します。

 データディクショナリとは

データディクショナリとはデータベースに関する情報を提供する読み取り専用の表の集合です。

データベースのスキーマオブジェクト、ユーザやロールなどの情報が格納されています。

ユーザはこれらの情報をデータディクショナリビューを参照することによって確認できます。

通常のSELECT文を使って表形式で情報を取得できます。

データディクショナリはSYSユーザが所有しており、SYSTEM表領域に格納されています。


 データディクショナリビューの接頭辞

データディクショナリビューには3種類の接頭辞があります。

接頭辞よって取得できる情報の範囲が制限されます。

・USER

現在のユーザが作成したオブジェクトの情報が確認できます。

・ALL

現在のユーザがアクセスできるすべてのオブジェクトの情報が確認できます。

・DBA

すべてのオブジェクトの情報が確認できます。

管理者のみが問い合わせを発行できます。


 主なデータディクショナリビュー

主なデータディクショナリビューは以下の通りです。

接頭辞「DBA」は「ALL」、「USER」に置き換え可能です。

・DBA_DATA_FILES:データベースファイルの情報を取得できます。

・DBA_DB_LINKS:データベース・リンクの情報を取得できます。

・DBA_DIRECTORIES:ディレクトリの情報を取得できます。

・DBA_INDEXES:索引の情報を取得できます。

・DBA_MVIEWS:マテリアライズド・ビューの情報を取得できます。

・DBA_PROCEDURES:プロシージャの情報を取得できます。

・DBA_SYS_PRIVS:ユーザーおよびロールに付与されたシステム権限の情報を取得できます。

・DBA_TABLES:テーブルの情報を取得できます。

・DBA_TABLESPACES:表領域の情報を取得できます。

・DBA_USERS:ユーザの情報を取得できます。

・DBA_VIEWS:ビューの情報を取得できます。