この記事ではバックグラウンドプロセスについて解説します。
バックグラウンドプロセスとは
バックグラウンドプロセスとはOracle Database全体の処理を行うプロセス群です。
役割の異なる複数のプロセスが存在し、データベースの処理を分担して行っています。
バックグラウンドプロセスの中には「必須バックグラウンドプロセス」と呼ばれる、そのプロセスが落ちるとインスタンスが停止してしまうものがあります。
必須のバックグラウンドプロセス
主な必須バックグラウンドプロセスは以下のものがあります。
・DBWn(データベースライター)
データベースバッファキャッシュ内の更新情報をデータファイルに書き込みます。
複数起動することができ、nには0、1、…と数字が入り区別されます。
・LGWR(ログライター)
REDOログバッファの情報をREDOログファイルに書き込みます。
・CKPT(チェックポイント)
DBWnに対して書き込み支持を行い、制御ファイルにチェックポイント情報を書き込みます。
・SMON(システムモニター)
インスタンス障害時にインスタンスリカバリを実行します。
・PMON(プロセスモニター)
他のプロセスの終了を検知し、プロセスのリカバリを実行します。
・MMON(管理モニター)
性能分析に用いる統計情報を定期収集します。
オプションのバックグラウンドプロセス
必須ではないですが重要なバックグラウンドプロセスを記載します。
・ARCn(アーカイバ)
アーカイブログモードに設定している場合に生成されます。
REDOログスイッチが発生時にREDOログファイルのデータをアーカイブREDOログファイルとしてコピーします。