データベース起動時の流れ

この記事ではOracle Databaseが停止状態から起動するまでの流れを解説します。には次のように状態が遷移していく。

 インスタンスの起動状態

データベースの停止/起動状態は下記の4つの状態が存在します。

データベースの起動時は①→②→③→④の順で状態が遷移していきます。

反対にデータベースの停止時は④→③→②→①の順で状態が遷移します。


①SHUTDOWN状態

インスタンスが停止し、データベースもクローズしている状態です。


②NOMOUNT状態

初期化パラメータを参照し、インスタンスが起動された状態です。

SGAが割り当てられ、バックグラウンドプロセスが起動します。


③MOUNT状態

初期かパラメータのパスを参照し、制御ファイルがオープンされた状態です。

制御ファイルの読み書きが可能になります。


④OPEN状態

データファイル、REDOログファイルがオープンし、データベースがオープンした状態です。

特殊な権限を持たないユーザでもデータベースへのアクセスが可能になります。


 データベースが正常に起動しない場合

データベースを起動した際にエラーが発生し、OPEN状態までいかない場合があります。

データベースの各状態遷移はそれぞれのファイルを読み取って行われます。

そのため、状態遷移がうまくいかない場合はそのファイルにエラーや障害が起きている可能性が高いです。

各状態遷移時に参照されるファイルは以下の通りです。

①→②:初期化パラメータファイル

②→③:制御ファイル

③→④:データファイル、REDOログファイル

起動に失敗する際は、データベースがどの状態まで起動できているのかを確認することが大切です。

状況に応じてファイルをバックアップから復元したり、再作成することによってエラーを解消することができます。